一日中、パソコンを使う仕事をしています

この仕事を始めた7年前から肩こりと腰痛がひどく

就寝時は、腰の下にクッションをひかないと寝れないくらいの

強くて鈍い腰の痛みが毎日ありました

当時は、保険のきくマッサージにほぼ毎日

1年ほど続けて通いましたが、症状は改善しませんでした。

別の治療方法を試してみたいと思っていたところ

友人に紹介してもらって安藤庵へ行きました。2年ほど前です

はりやお灸は初体験でした。

はりは痛くてお灸は熱いもの、という先入観がありましたが、

実際に施術されたときはつらさは感じず（先生の腕がいいから?

なおかつ、すっと症状が消えるという即効性が気に入りました。

施術中はいつも、先生を質問攻めにしていました。

その場所にはりやお灸をするのはなぜか、

痛くなったり症状が出たりする原因は何か、

ふだんの暮らしの中で症状を緩和するにはどうしたらいいか、

治療するポイントはどういう流れでつながっているのか、などなど…。

そのつど先生は、骨や筋肉、経絡の図を書いたり

例え話を交えたりして、わかりやすく解説してくれたので

鍼灸っておもしろいなぁ！と、興味がますますわきました。

興味が出てくると徹底的に調べたくなる性格なので

先生のアドバイスを細かくメモして、実践しました

特に、消化器がらみの不調が多かったので、食生活のアドバイスはかなり実践しました

で、体調の変化は細かくメモし、次に診てもらう時に報告していました

そんな感じで1年くらい通って、自分の体調を客観的に見られるようになってきた頃には

腰や肩こりの不調は、たま　?　に出るくらいになっていました

いまは1〜2か月に一度メンテナンスしてもらうだけで基本的には好調で

手に負えなくなるくらいの大きな不調に陥ることはほとんどなくなりました

そういうわけで、最後に安藤庵を訪れてから、2か月以上経ちました

先生からは「卒業ですね！」と太鼓判をいただきましたので

これまでのプロセスを思い出しながら書いてみました

いまは梅雨まっさかり、脾経が弱くなりがちな私には

湿気むんむんでつらい季節ですが

胃腸をいたわって水はけのよい身体にして、うまく乗り切りたいと思います

ありがとうございました！　日本酒、またご一緒しましょう！

＊　＊　＊　以下、書いてみましたが、長いので、はしょりました。参考までに

安藤庵に通いはじめて一番変わったことは、体調の変化のとらえかたです

痛いとかだるいとか、嫌な症状が出ているときは

「体調がよくなるチャンス！」と考えられるようになりました

そして、不調が出ているところだけがよくなっても

根本的に悪いところが元気にならなければ

別の場所にふたたび症状が出るということを知りました

痛い、しんどい、つらいという症状が出たときは

まず、「なぜそこに症状が出るのか？」を

点ではなくて、気の流れの線、経絡でとらえて

全体のつながりを考えてみるクセをつけました

例えば、手の小指に痛みがあるとき。インターネットで

「手　小指　経絡」と検索して、そこを通っている経絡をまず調べてみる

で、「手の小指は、太陽小腸経か?！」と分かったら

その経絡が通っているほかの場所、目とか首とかもチェックしてみる

弱っているところがあったら、温めるとか触れるとかお灸するとかして

経絡が通っているところ全体をケアしてあげる

という感じです

時間があったら、自分の生活を振り返って

その経絡が弱くなった原因も考えるようにもしています

原因はたいてい、ほかの経絡ともつながっているので

またしてもインターネットで「五行表」を検索して

「小腸経」と関係している経絡と、その経絡が通っているところもチェックしてみる

そうやって症状からたどって経絡をメインに体調を見てみると

だいたいの原因が分かってきます

症状が出やすいパターンも把握できるようになってきます

しかも、不調の原因は、怪我や病気など対外的なイレギュラーなことではなく

たいていが、「冷え」「食べ過ぎ」「疲労」など

日々の生活で積み重なったものや、暮らし方のクセにあることが多かった

「ごめんね小腸」とか思いつつ、負担をかけないよう養生して過ごすと

たいていの症状はひどくならないうちに治まるようになりました

それに、「どうにもならなくなったときには先生に観てもらえばいい」という安心感があるので

よっぽど酷い、イレギュラーな症状以外は、自分でなんとかしてやるぞ！

と、積極的に挑めるようになりました

今年の春には、長年、悩まされていた症状も克服できました

毎年、冬から春に移り変わるときに

ひどい鼻炎に悩まされていたのですが、耳鼻科でもらった薬で症状はおさまっても

だるい感じや体調崩しやすい状態が5月なかばまで続くというものでした

そのことをまだ寒いうちに先生に相談すると

「冬はいろんな毒をため込む季節で、春はその毒を一気に放出する季節

なので身体は、鼻炎の症状を出すことで、冬にためた毒を排出しているんです

そして、その毒を出し切らないまま薬で症状を押さえ込んでしまうと

身体は毒を出したいから別のところに症状が出るんです」

と教えてもらいました

なので、今年は鼻炎になっても薬を飲まず

症状が出終わるまで耐えてみる実験をしてみました

先生からは、症状を早く出し切るためには代謝をよくしましょう

とアドバイスをもらって、消化器をいたわりつつ

症状がおさまるのを待ったら、5月まで続くいつもの不調は全然出てきませんでした

身体を信じて、自然治癒力にまかせてみる、ということも、安藤庵で知ったことの一つです